ローカル列車で日本酒旅 乗り飲み日記

基本は飲んだ酒の備忘録、たまに旅行記。

【No.102】純米酒 薫長

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銘柄読み

くんちょう

酒蔵名

クンチョウ酒造(大分県日田市)

詳細情報

大分県は日田市、江戸時代の街並みが残る豆田町の中にあるクンチョウ酒造の観光酒蔵で購入。
詳細はこちら。

味について

甘みと旨味が混ざった濃醇な純米酒。濃い目だが、後味にはスッと抜けていく爽やかさがある。
燗だとちょっと辛さが気になるがこれは面白い。他で味わったことのない味だ。次は吟醸なんかも飲んでみたいところだ。
http://www.kuncho.com/item/seisyu1142/

スペック

精米歩合:65% / アルコール度数:15~16度

お気に入り度

★★★☆☆

価格

180ml 350円

購入場所

クンチョウ酒造 直売

【No.101】北の誉 純米 東川米

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銘柄読み

きたのほまれ

酒蔵名

北の誉酒造(北海道小樽市) ※現在は合同酒精株式会社旭川工場

詳細情報

ちょっと古いのを。
2015年、北の誉酒造が既に醸造停止しており、旭川合同酒精に吸収合併されていたと後から知って慌てて買いに行ったが、近所のスーパーで普通に売ってた。
ラベルには北の誉酒造とあるが、製造元ではなく販売元とあるので、旭川で造られた物と思われる。
東川米というのは、北海道東川町産米。旭川の近くですな。

味について

スーパーで売ってた物なので特に期待せずに飲んだが、意外と美味かった。
米の味がしっかりとする純米らしい純米で、熱燗でも良し。コスパが高い酒かと。 今はどうなってるのかなあ。

スペック

精米歩合:不明 / アルコール度数:15~16度

お気に入り度

★★★★☆

価格

720ml 1110円

購入場所

札幌市 スーパー

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yagi-sake.hatenablog.com

 

閉館した北の誉酒造の酒泉館、アイスクリーム工場に

(有料記事)小樽の旧「北の誉酒造」施設、アイスクリーム工場に 2日稼働
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/134503

2015年に醸造を停止した小樽・北の誉酒造。北の誉ブランドは同じオエノンホールディングス合同酒精旭川)に引き継がれている。
北の誉の工場併設の観光酒蔵「酒泉館」は2015年10月に閉鎖されたのだが、このほど小樽のアイスクリーム会社「さくら食品」が建物を買い取って工場にするんだそうな。

小樽行きの高速バスに乗るとよく酒泉館の広告アナウンスが流れていたので行ってみたかったのだが、気付いた時には閉鎖済みで後悔した思い出。
閉鎖後の酒仙館を見に行った時の写真があるのでここに貼っておこう。

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小樽には「山二わたなべ」という酒造会社もあったのだが、北の誉醸造停止と同時に撤退してしまった。
ここは自社醸造しておらず、北の誉に委託醸造していたためなのだ。。。

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このとき北海道の酒蔵が13から11に減っただけあって、上川大雪酒造が新規参入ってのにはビックリでしたな。
試験醸造の評判は上々だそうで。(まだ飲めてないけど…)

 

【No.100】千代むすび 純米吟醸 強力50

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ブログを始める前に飲んだ酒シリーズ(2015.11)

銘柄読み

ちよむすび

酒蔵名

千代むすび酒造(鳥取県境港市

詳細情報

ブログを初めて約1年、記念すべきNo.100にはちょっと古いのを。
2015年8月にJR境線に乗って境港市に行った時に、駅の近くにある千代むすび酒造に立ち寄って売店で買ったお酒。
日本酒に本格的にハマってから、酒蔵に行くのはこの時が初めて。この時から乗り鉄のついでに酒蔵に寄ってお酒を買いに行くようになっていくのである…。
強力(ごうりき)は鳥取県酒造好適米

味について

常温だと辛さがかなり気になったが、熱燗にするとバランスの取れた味でなかなか。冷酒でも程よい辛さでこれまたなかなか。
ゲゲゲの鬼太郎のこなき爺が描かれた「こなき純米」も辛口だそうだが、これも辛口であった。

スペック

精米歩合:50% / アルコール度数:16度
強力米100%使用
日本酒度:+5
酸度:1.6
酵母:9号系酵母

お気に入り度

★★★☆☆

価格

300ml 680円

購入場所

千代むすび酒造 直売

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yagi-sake.hatenablog.com

 

酒蔵訪問記No.15 千代むすび酒造(鳥取県境港市/2015.08)

ちょっと古いのを。
2015年8月にJR境線に乗って境港市に行った時、境港駅の近くに酒蔵があるようなので訪ねてみた。
日本酒に本格的にハマってから、酒蔵に行くのはこの時が初めて。
それ以前に北海道内の酒蔵に行ったこともあるが、あまり記憶もないので実質ここが初めての酒蔵訪問のようなもの。

ゲゲゲの鬼太郎」作者・水木しげるさんの出身地・境港へ。
境港に向かうJR境線は、鬼太郎キャラのラッピング列車になってる。行きは目玉おやじ列車、帰りはねずみ小僧列車だった。

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駅からは「水木しげるロード」が伸びており…、

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千代むすび酒造はその中にある。
酒だけでなく鳥取のお土産や鬼太郎グッズも売ってた。

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鬼太郎キャラが描かれた酒も気になったが、純米酒の普及に尽力した上原浩さんの本で読んだ強力(ごうりき)という米の純米酒が売ってる、これは買わねばなるまい。

 


公式サイトを見ると、予約すれば見学もさせてもらえる模様。

それまでは全国を乗り鉄旅行して、地元居酒屋で地酒を飲んだり地酒を買って帰ったりするだけだったが、
この時から乗り鉄のついでに酒蔵に寄ってお酒を買いに行くようになり、酒蔵見学をするようになり、日本酒にどっぷりハマっていくのである…。

 

【No.99】楢の露 純米 槽の口

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銘柄読み

ならのつゆ

酒蔵名

勝屋酒造(福岡県宗像市

詳細情報

福岡県の日本酒、家飲みたぶん24蔵目。 勝屋酒造は宗像市にある宗像大社のお神酒を造っている酒蔵。
小倉のデパートで、メイン銘柄の「楢の露 純米」に加えて「沖ノ島 本醸造」がセットになった物が売っていたので購入。
6月に買ったものだが、その後7月に沖ノ島宗像大社世界遺産に登録されたのであった。

味について

しっかりとした米の旨味とわずかな甘みがあり、雄町的な要素を感じる。
しかし後味の醸造アルコールのようなピリッとした辛さが気になる。辛口の純米といったところか。

スペック

精米歩合:65% / アルコール度数:15~16度

お気に入り度

★★★☆☆

価格

(セット販売)

購入場所

福岡県北九州市 デパート

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酒蔵訪問記No.14 小松酒造場/豊潤(大分県宇佐市/2017.09)

18きっぷで熊本~大分を乗り鉄する予定を立て、酒蔵にも行こうと思い、大分県北部で駅の近くにある日本酒蔵を探した。
「豊潤」の小松酒造場が良さそうだったので、酒を買いに行くことに決めた。

「豊潤」は以前札幌の飲み屋で飲んだことがあり、全く知らない銘柄だったので調べたところ、一旦酒造りをやめた酒蔵を2008年に20年ぶりに復活させた蔵だと聞いてずっと気になっていた。
ちなみに以前公式サイトを見た記憶があるのだが、今は消えている模様。

予定を立てた後、札幌で開かれた日本酒イベントで酒蔵の方とお話できる機会があったので聞いてみると、直接販売も見学もさせていただけるとのこと。(見学は要電話予約)

というわけで見学させていただいてきたのであった。

柳ヶ浦駅

ローマ字で書くとUSAの宇佐市
特急ソニック柳ヶ浦駅へ。ちなみに博多から1時間半、大分から40分。大分空港も割と近い。
隣の豊前長洲駅のほうが近いが、普通列車が2時間に1本なので、時間の関係で特急を選んだ。

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駅からはタクシーで数分、800円ぐらい。バスで行けないこともない。

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小松酒造場は以前「勲の松」という銘柄の日本酒を造っており、復活してからは別の名前になったはずとタクシーの運転手さん。そうそう、今は「豊潤」なのよね。
宇佐市の長洲地区には他にも酒蔵があり、以前は日本酒を造っていた蔵もあったが、今は多くが麦焼酎の蔵とのこと。「兼八」の四ツ谷酒造が有名。
実は麦焼酎の蔵にも行って飲ませてもらったのだが、その話はまたの機会に。

小松酒造場

看板が無くて一見分かりにくいが、杉玉が出てたので分かった。

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家族経営の蔵ということで、入るとお母さんが出てこられた。
息子さんに取り次いでもらい、見学させていただく。
酒造りは息子さんが復活させ、今はお父さんとの2人で造っているとのこと。

酒王・勲の松。
昭和40~50年代の最盛期には、三増酒(醸造アルコール・糖類添加の三倍醸造酒)を造って、灘の酒造メーカーに未納税移出(いわゆる桶売り)もしていたそう。当時の地方の中小では当たり前だったことですな。

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蔵は昭和42年の建築。写真はないけど、中には貯蔵タンクやヤブタ式搾り機など。麹室に入らせていただいたり。
2階もあるのだが、今は使っていないという。昔は杜氏さん・蔵人さんもいたというので、往時の活気が偲ばれますな。

今は2人での酒造りなので、一部の設備しか使わず、酒造りの期間も他より長いという。いいよね、こだわりの手作り。

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水は井戸水で中硬水。辛口の酒になるという。麹や水についてはもうちょっと勉強せねば…。

で、試飲させていただいた。

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(1)特別純米 芳醇辛口
→これがスタンダード。日本酒度+14だそうだが、そこまでとは感じず、まさに芳醇辛口だった。

(2)純米吟醸 雄町 生
→県外産の雄町で、流行りの酒っぽくしてみたという。
 甘みがあってなかなか。雄町らしい後味を感じた。

(3)大分三井 無濾過生酒
→大分三井(おおいたみい)という米は、昭和40年代まで飯米として栽培されていたのだが、この蔵と契約農家で復活させたものだという。
 どおりで聞いたことないわけだ。松山三井は知ってたが、大分三井はその親だという。
 地元米の無濾過生酒なんてどう考えたって美味いわコレ。これが「豊潤」の真骨頂じゃないかな。

(4)純米大吟醸
→これも県外産の山田錦とのこと。大分三井の後だとコレジャナイ感が。。。

(5)おりがらみ
→キレのある辛口で美味い。燗でもいけるそう。札幌で飲めるかな、ワクワク。

そして試飲には無かった、大分三井の純米吟醸を買って帰った。飲むのが楽しみだぜ。

つまみに「勝ちえび」なるものをいただいて食べ飲みしたが、これがまた美味い。
長洲名物のようで、帰りに柳ヶ浦駅の売店で売ってたので買って帰った。

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小松酒造場の皆さまありがとうございました。