ローカル列車で日本酒旅 乗り飲み日記

基本は飲んだ酒の備忘録、たまに旅行記。

酒蔵訪問記No.13 木村酒造/福小町(秋田県湯沢市/2017.08)

夏の秋田・酒蔵訪問シリーズその4、ラスト。

 

湯沢市には駅から歩ける範囲に酒蔵が3か所あり、前から気になっていた場所だった。本当は湯沢に泊まって全部訪問してみたかったのだが、秋田竿灯まつりと湯沢七夕絵どうろう祭りが重なって、数少ない湯沢の宿は取れず…。
両関・爛漫・福小町の3つの酒蔵から、今回は福小町(木村酒造)を選んで、電話予約のうえ見学させてもらったのであった。

JR湯沢駅

奥羽本線の鈍行列車に揺られて湯沢駅へ。湯沢市湯沢駅について調べようとすると越後湯沢のほうばっかり出てくる問題。
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酒米の里・酒のまち湯沢。湯沢は秋田県内でも有数の酒米の産地なんだそうな。

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木村酒造

駅からは700~800m程度と近いけど、暑かったのでタクシーで。

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七夕祭り開催中。酒蔵の目の前の道路は通行止めになってた。タクシーには裏から入ってもらった。

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中はこんな感じ。

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お酒を買うだけなら予約不要。

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試飲もさせてくれるはず。

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さて今回は見学。
木村酒造は、戦国時代末期、豊臣方の木村長門守重成の一族がこの地で酒造りを始めたことにルーツを持ち、400年の歴史があるそう。
「男山」→「福娘」と酒銘の変遷を経て、現在のメイン銘柄は「福小町」となっている。湯沢は小野小町のゆかりの地でもあるという。
各地の男山について調べた資料や、昔の湯沢の写真、秋田の酒米などの展示を見学し、いよいよ蔵へ。

 

蔵は一部増築で新しい部分もあるが、かなり年季が入っている。
写真はこの蔵しかないけど…この入口は味があるなあ。

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中にあるのは貯蔵タンク。ちなみに石数は1000石だそう。

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高級酒の瓶火入れに使う設備など、いろいろ見せていただいた。
温度が違う2つの冷蔵倉庫もあった。高級酒はより低温で…とか、酒によって温度帯が違うわけで。
温度といえば、冬場はかなり冷え込むので、酒造りの温度管理には気を遣うという。やはり秋田なので雪も多いとのこと。2mぐらいだったかな、札幌よりも多いかもしれん。

最後には受賞歴が飾ってある部屋。福小町の大吟醸が、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2012で金賞受賞だという。
IWCといえば「鍋島」が金賞取ってから有名になった賞ですな。
案内してくださった方(蔵元さん?)が「また取りたいなあ~」と言ってたのが印象的だった。

 

見学が終わって、試飲タイムなり。まずは純米系。真ん中の青いのは雄町。雄町雄町しすぎず飲みやすかった記憶。左の蔵元限定酒は買って帰ったぜ、飲むのが楽しみだグフフ。

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こちらは大吟醸系。左のがIWC受賞のほう。ただスッキリ飲みやすいだけの大吟醸ではなかった記憶。

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ちなみに福小町の他に、角右衛門という銘柄もある。
前日に大曲の居酒屋に置いてあって、知らない銘柄だと思って頼んだが、福小町と同じ蔵の酒だと後で知ったのであった。
こっちは特約店限定販売で、蔵元に行っても売ってない。
角右衛門の精米80の純米。精米80とは思えないスッキリさだった。

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で、売店でグラスを買って帰るのであった。ありがとうございました。

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